新宿駅近物件:土地収用なのに、譲渡税?固定資産税・都市計画税増税?
1994年9月、新宿駅近の区分所有マンション(14.45㎡)を購入しました。
新宿駅・代々木駅、何れからでも徒歩5分、新宿パークホテルの真ん前という好立地です。
この物件、建築時点にて、道路計画があることがわかっていました。
南口から明治通りを通って、東口に出やすくする道路です。
そのため、建物本体は、道路部分を避けて建築しており、将来の道路部分には、仮店舗として、ラーメン屋等が入っていました。
勿論、私が中古で購入する時点でも、この計画はわかっていました。
しかし、役所のこと、その時期がいつになるかも、又、土地収用がどう行われるのかも不明でした。
数十年後になるのかもしれません。
又、正当な対価が支払われるのか、最悪、強制没収されるのかもわかりません。
しかし、私は、この好立地にかけ、土地収用がプラスに働くことの直感を信じて、購入することにしました。
価格は、1,400万円です。
その後、数年経って、土地収用が行われました。
土地(持ち分)3㎡の3分の1位程度(1㎡)が収用対象となりました。
収用価格は1,250万円。
建物本体はそのままでOKですし、勿論、賃貸もそのままOKです。
結果、150万円程度で購入できたことになりました。
利回りは40%となります!!
さて、不動産譲渡税ですが、折角、収用金を受け取っても、ほとんど税金で持っていかれたのでは、何にもなりません。
私は、東京都(建築事務所)にも確認しましたが、先方も初めてのことにて、よくわからないとのこと。
私は、勤め先傍の税務署に聞きにいきましたが、特別な制度はなく、通常通り、課税されるのではないかとのことでした。
私は、国の勝手で強制的に収用しておいて、収用金に譲渡税課税するのはおかしいと思い、念の為、税法を調べました。
すると、電話帳のように分厚い税法の手引き本の片隅にありました。
土地収用の場合、5,000万円迄は、譲渡税非課税となる旨が。
私は、その部分のコピーを添付した上で、非課税にて、申告しました。
そのまま、通常の手続をしていたらと思うと、ゾッとします。
続いて、翌年。
固定資産税・都市計画税の通知がきました。
何故か、増額になっているではありませんか!!
土地収用で土地が減っているのに、何故、増額なのでしょうか?
私は、都税事務所に電話を入れました。
すると、とんでもないことがわかったのです。
土地の減少分を「マイナス」するところ、誤って、逆に「プラス」にしてしまったとのことがわかりました。
本件区分所有マンションなので、他の区分所有者の方も同様に誤っている可能性もありえます。
私は、他の区分所有者の方の分も調べておいた方がいいと思いますよと言っておきました。
因みに、私の場合は、毎年度の固定資産税・都市計画税等も、推移表を表計算ソフトで管理していますので、増減状況等、一目でわかるようにしております。
因みに、この物件、その後、マンスリーマンションにして、B社に一括借上げしてもらい、今では、事務所として利用して頂いております。
その後、近所に、高島屋ができ、本件道路もでき、尚一層、立地が良くなりました。
ローンも終了し、今では、家賃がほとんどまるまる入ってきております。
【まとめ】
税務署、都税事務所だって間違えることがありますので、おかしいと思ったら、自分でも調べることが重要です。
【参考図書】
「サラリーマンだからこそ「節税大家さん」で儲けなさい!」(㈱東洋経済新報社)