名語録【アタックNO.1】
【アタックNO.1 1】
わたし 勉強はきらいじゃないけど やる気がおこらないだけ・・・
わたしって目的がないと空気みたいになっちゃうのよ
伝統がきいてあきれるわ
蛍光灯じゃあるまいし
この人たちが不良だのなんだかんだいわれる原因は勉強ができない劣等感からきてるんだわ
なにか自信がつけばあるいは・・・
あなたたちのそのおくびょうがいけないのよ
がんばればなんでもできる・・・
その信念が必要なのよ
わたし目的ができると生きかえるみたい
もしバレー部に勝てばあの人たちきっと自信がつくと思うの
そうなると勉強の方も自信がわくわ
6人制ではどんな場合でもパチンと音がしたら反則よ
パスのときはかならず指さきではじくのよ
バレーはサーブ レシーブ パス スパイクとこの4つが大切なのよ
サーブはいちどしかないのでかならず相手のコートにはいらなければだめよ
いくら強くてもオーバーラインすればアウトよ
そんなひくい球を指でうけるなんてあぶないわよ
うまくなるにはつき指の10回くらいはしなければだめよ
バレーボールは跳躍のゲームといわれるほどジャンプは必要なのよ
攻撃と守備の練習よ
なにがなんでも相手のサーブをひろうこと
スポーツというものがいかに大切なものかはっきりわかりました
ほんとうにバレーを愛しているなら 道具だって大切にするはずでしょ
わたしたちバレー部にはかんじんのコーチがいないのがふしぎだわ
だからうちわもめがおこるのよ
きみはおそらく目的もなにもないだろう
だからそんなふぬけでいられるんだ
バレーボールは個人のためにあるのではありません
あなたひとりだけが上手になってもなにもならないわよ
バレーボールはもっとも必要な各種のスパイクのコース タイミングをしらなければならないわ
それには数おおく相手のある練習をしなければいけないわ
トーナメントだからいちど負けたらそれでおわりよ
なんでもかんでもじぶんひとりでプレーをしようとしている
あれでは1点だってとれないよ
バレーボールでいち番大切なチーム・ワークがとれてない
あなたはたしかにひとりバレーはじょうずかもしれないわ
でもバレーボールというスポーツはチーム・ワークが大切よ
むかしから強いバレーチームはかならずひとりはずばぬけた人がいるはずよ
そのしょうこに優勝したチームのひとりにオールラウンド賞という賞があたえられているじゃない
ここいち番というときにかつやくできる人のことよ
早川さんはちがうわ
あなたはじぶんだけがめだとうとしているわ
むかしからバレーの優勝チームにはきまって元名選手よりバレーの経験のないもしくはしろうとのコーチが名監督になっているケースがおおいんです
~
女子のバレーにはなによりも愛情が必要なのです
わたしのみたいまのバレー部はコーチのいないせいかばらばらです
しかし みんないい素質をもった者ばかりです
コーチしだいではきっとりっぱなバレー部になると思うんです
クラブ活動というのは教科書で教えないことを学んでいき人間として成長していくのではないかと思います
そう アタックよ
攻撃は最大の防御ともいわれるわ
いくらぼくががんばっても選手たちと心がかよいあわなければなんにもならん!
最高よ
やっぱり勝たなければだめね
負けてそれを教訓とするのがわが松島中のバレー部だ
これからさき もっと大きくなるためにも わたしはこの大事な試合を棒にふります
いや 相手はゆだんをしていただけなんだよ
あせりなどまるでない
おそらくこれからは試合はかわるだろう
バレーのことはクラブ活動の時に考えろ
授業中は勉強のことだけを考える!
それで責任をとったつもり!?
あなたはただにげたのよ
すきだかたこそ味方をするんだ
すきだったらどんあなことにだって味方するのか
それはまちがいだ
すきだからこそ逆に反対しなければならない場合だってあるんだぞ
人のできないことに挑戦し なにかとてつもないことにむかっていく・・・
それが青春なんだよ
しっぱいしたらはずかしいとか てれくさいとか・・・そんなちっぽけなことにとらわれず目的にむかっていく・・・
その若さが大せつなんだよ
わたしたち慢心していました
優勝してから勝つことばかり意識して
わたしたちは勝つことよりもまず大きな目的をもってそれをめざしてすすまなければいけなかったんです
そしてその目的が達成されればさらに大きな目的にむかっていく・・・
優勝というのはその成果のあらわれにすぎないのです
~
わたしたちにとって大せつなことは過去の栄誉だけではなく たえず未来にむかってすすんでいく・・・
その心がまえがなければならないということなんです
そのためきびしい練習もし・・・人間の限界まで挑戦する・・・
それこそ若さというものなんですね
そうなんだよ
その代償が優勝ということなんだ
どんなスポーツだってルールをまもりルールにしたがっておこなわれるように世の中も社会道徳も人間関係もすべてルールでつながっているんだ
ルールに違反するものは罰をあたえられている
ルールというものがいかに大せつであるかということだ
ルールを基本とする意味でスポーツはその代表みたいなものだ
わたしたち優勝のことなどわすれてもっと大きなものにむかっていかなければならないのよ
そのためにバレーに真剣にうちこむのよ
まず早川さんがひとりじめしようとしないで鮎原さんと息のあったコンビ攻撃が勝因だと思うわ
~
いつのまにか勝っていた
これはいままでのきびしい練習のせいではないかしら
完敗よ・・・・・
運がわるくて負けたのならともかく実力で負けたんだからどうしようもないわ
うえにはうえがいるもんだなと感心しているんだよ
足をつよくするためにわざと足場のわるいところで練習するなんて・・・
わたし はじめてすばらしい筋肉のもち主にであったわ
いまにあなたは左右両手のアタッカーになれるわ
ボールをうつとき先たんを手まえに強く回転しながらうてばこの変化球はできるわ
剛は剛にて制すという言葉を知らないの
相手のもっとも得意とする技をつかうのが相手に勝てる方法なのよ
どんな人だってじぶんの得意とする技を相手につかわれるととてもいやなのよ
つまりそれだけショックをうけるわ
世界一になったニチボーのバレーチームがソ連に勝ったとき半分以上はサーブで得点を入れているわ
じじつ大松監督の練習法では3分の2はサーブに時間をかけているのよ
きみたちはスポーツマンだ
だったら和解もはやい
トーナメントだから1回の敗けもゆるされないのよ
ということはすこしのミスもだめだということね
とくにバレーボールのようなリズムのある団体競技はちょっとのミスから大きな墓穴をほることになるそうよ
負けたらそれ以上にしかえしをしてやろうという負けじ魂よ
あなたはいつもごかいだの さなだ虫だのとばかりいっているのね
わたしがおしえたメンバーの欠点のうらをかかれているみたいだわ
【アタックNO.1 2】
なにをやるにしろ人よりまさるということはかんたんにできることではないわ
泉さんは陸上部をあまくみすぎてたのよ
わたしに負けるくらいだものね
どだい有名になるためスポーツをえらぶなんてとんでもないはなしよ
スポーツとは神聖なものよ
これはスポーツをする人にしかわからないわ
泉さんもバレーをしていたときはたのしくてたまらなかったはずだわ
しれがスポーツをする人の気もちよ
泉さんが考えてるほどわるい人ではないと思うの
そりゃあたしかに泉さんにたいしてはひどい人のふうだったわ
でも泉さんのほうにも責任はないかしら
よくわからいけどほんとうにわるい人ならあんなに人がよさそうにはできないわ
きっと心の底はいい人なのにちがいないわ
だからわたしたちにもよいおばさんに見えるんだわ
演技ではああはいかないわ
わたしはそう思いたいの人をわるく思えばきりがないわ
ひょっとしたらおばさんは親切にしようと思っているのに泉さんがそうはさせないのかもしれないわ
いまもきっと泉さんのことを心配してきてくださっているのでは
ここまできたら優勝の2字しかないんだ
たとえおしくも優勝をのがしたといわれるところまでいったにしろ2位もビリッケツもおなじことだ
よくスポーツは参加することに意義があるといわれるがでるだけでは意味がない
スポーツは優勝してこそ意味があるんだ
勝敗のないスポーツなどだれもしやしない
参加することは全力をだしけれということだ
負けてもくいのないようありったけの力を全部だしきることだ
1番危険なのはこうした旅の気のゆるみだ
鮎原と早川は攻撃専門になり ほかのものはレシーブひとつにかけるんだ
~
6人制バレーはアタッカー トサー レシーバーの役を全部ひとりがやるところに意義があるんだが あすはあえてこれに反する
勝てば官軍
勝ってかぶとのおをしめよ
いつから富士見学園がスポンサーになったのよ
アマチュア精神にかけてるわ
~
きみたちはプロではないんだ
優勝したからってその報酬があると思ったら大まちがいさ
スポーツは強いものが勝ちです
強くなるために練習するんです
1度くらいの優勝で実力といえるだろうか
勝負は時の運だ
きのうの王者がきょうは弱者ということをよくきくけど・・・
そんな血なんかなんでもないわ
うごけるうちは大じょうぶよ!!
スポーツにらくなんてことはないのよ
ましてチャンピオンともなればそれいじょうくるしいのよ
春の優勝がまぐれ勝ちだといわれたくなかったらもっとがんばって!
キャプテンとはほんとうは憎まれなければならない孤独な立場なんだな
またそれでなければつとめははたせないんじゃないかな
わたしたちは王座をまもろうとするだけだったのに 鮎原さんはさらに強くしようとほんとうに思っていたのね
くるしいのはだれでもおなじさ
そのくるしみをのりこえてこそ真のチャンピオンとなれるのだ
きみたちと同じ年ごろの学生でなんの目的ももたず ただ学生生活をなにごともなくおえている者はおおい
だがきみたちはちがう
バレーという目的をもってそれにぶつかっている
すばらしいことじゃないか
きみたちを仲たがいさせたのはおたがいがファイトをだすように思ったからだ
勝つものがいれば同時に負けるものもでてくる
それが勝負の世界だ
試合に負けても精神的に負けてはならん
来年こそは優勝するんだ
勝負とは運だ
その運をどのようにひきだすかは勝負の日までいかにコンディションをうまく調整するかできまるんだ
どんな試合でも運に左右される
けがをしたからっていいわけにはならん
けがをした者はすでに敗者だ
けが人をださず最高のコンディションにもっていくことはむずかしい
それをやりとおせたらりっぱな勝利だ
優勝したり決勝まですすんだチームだからって実力があるとはかぎらないわ
バレーは個人の力ではどうにもならないのよ
【アタックNO.1 3】
いくらバレーがうまくても勉強ができなければスポーツをやる者としては失格よ
この苦しい中から強い意志と根性が生まれ なにものにも負けることのない精神力となるのよ
精神力・・・
ここにもたんれんがはいっているのね
バレーはこの9メートル四方のコートに相対した6人ずつの敵味方によって展開される
したがってこのコートの中にどんなボールがきてもうけられるようにならねばならん
とおすぎるとかきついとかはいいわけにならん
ひとりあたり3メートル範囲のボールをひろうことになる
~
正確にいうとたて3メートル よこ4.5メートルよ
~
むりじゃない
やればできる
その3メートルと4.5メートルをまもれば どんなボールがきてもレシーブできるはずだ
しかしこれはレシーブに関するだけだ
攻撃にいたってはまだまだまるでなってない
いくらレシーブができても それだけでは勝つことはできんぞ
おれたちが練習している以上に相手は練習していることを考えないか
体格を生かした強力なスパイクと鉄壁といわれるブロックにはどの国のどんなレシーブも攻撃もまるで通用しないときいている
サングラスだと先生の目がわかりません
どこをみていられるのか
~
そこがねらいさ
おれがよそをみていても きみたちにはにらまれているようにみえるだろう
だからきみたちのうごきや態度はいっ瞬たりともきんちょうからのがれられん
世界一をめざすのに一番こわいのは技術のまずさではない
技術いぜんに心配なのはこういったうちわもめだ
これが一番くだらない敗因になることをわすれるな!
きみは個人 鮎原はチームのことを考えてやった
能ある鷹は爪をかくすっていうでしょ
きみたちをはるかにこえた体格と能力でうってくるボールだ
空中へとんでのレシーブでは体のささえがないので そのまま床へたたきつけられる
空中でボールをうけてはねかえすだけの力はきみたちにはない
したがって前後左右の回転レシーブもまったく効果がないってことだ
前後左右の回転レシーブが通用するにはもっと体力と腕力がなくてはだめだ
~
しかし前進の回転レシーブだけは相手にとっても脅威になるだろう
確実にみっちりとそのレシーブの練習をすることだ
きみの体にしては外人なみの腕力をもっていて たのもしい
致命的な欠点はジャンプ力にかけることだ
これではいくらスパイクが強くとも背のたかいソ連のチームなどのブロックにかえされてしまう
いつも手におもく鎖がついているとしぜんに腕は強くなるけん
人にはそれぞれもって生まれた体質というものがある
~
つまり筋肉あるいは足腰のバネがかたくなってしまっているのだ
これは生まれつきのものでどうしようもない
だがあきらめることはない
努力さえすれば不可能を可能にかえることもできるんだ
ほんとうのことをいっておいた方がこれからのためと思ったのだが・・・
強いチームにはかならず要
になる人が必要なのよ
理屈や考えより体で上達させる!!
これが一番だ
それにはおこらせて反発させるのがもっともてっとりばやい
どんなチームにもキャプテンという軸がある
またそれによって回転していってこそりっぱなチームになりうるのだ
実力がありながらすぐれたキャプテンにめぐまれず負けた例はおおい
それほどキャプテンというのは重大な役目なのだ
人間はなにごとも大物にならなければ意味がないって・・・
きみたちのように神経をはりつめていると かんじんのソ連との試合のときにはすでに力つきてしまうぞ
メキシコ・オリンピックで日本がソ連に負けたのは王座にあるため勝とう勝とうと意識しすぎたのだ
勝とうと思わず負けまいと思えばいいんだ
この勝つと負けないとでは大きなちがいがある
勝つことは相手を負かすことだ
負けないということは たとえば同点でも相手にくいついていくということだ
いまさら2 3時間練習して力がつくわけでもあるまい
それよりもいままでやってきた練習をいかにそのまま出せるかが問題なんだ
明けても暮れても緊張の連続では勝つ試合にも負けてしまうぞ
とにかくきょうはなにもかもわすれてしまうんだ
軽いピンポン玉をストレートに打たずに表面をなでるように回転させるから変化球になるんだわ
でもバレーボールは重いからどうやったら!?
きのうはわざと負けて我々を油断させる作戦にでたんだ
どんなことがあってもレシーブだけはミスするな
どこまでもくいついていくんだ
それ以外ない
せめてあのブロックをくわせる以外に道はない
トスをあげてスパイクする時 フォワードの3人が同時にジャンプし スパイクの態勢になるんだ
相手はだれがスパイクをするのかわからない
そこがつけ目さ・・・
~
ただしスパイクをするときその者が声をかけるんだ
バレーは波にのるかのらないかできまるのよ
だれかが声をかけるのでわかってしまう
かといって声をかけなければボールをゆずりあうか同時に打ってしまうかで失敗してしまう
ボールを強く回転させただけだ
しかしこのかんたんなことがじつにむつかしい
つまりサーブとちがって思いっきり回転させなければならん
しかしへたをすれば相手のコートにははいらずネットにかかるのがおちだろう
それを相手の手にあてイレギュラーにしてコート外にださせることができるのも鮎原が手首に鎖をまいてきたえたためだ
男女間に友情はありえないっていうでしょ
父が人にだまされて保証人になったばっかりにその人の借金をはらわなければならなくなったんだ
なんの目的ももたず有名校をでるよりも あんなちっぽけな店だが いずれぼくの手で大きくしてやろうという考えのほうが よほどまともだと・・・
スポーツというのはなんといってもたのしくやりがいのあることが第一条件なのよ
そりゃ長年やってきたバレーボールをすてるのはつらいでしょうけど それにかわるスポーツがあればそれでいいのよ
権力にたいしては団結力でいくわ
【アタックNO.1 3】
きみとわたしの意見にはくいちがいはある
しかし それでこそ新しいものができるのだ
きみがいなくてわが社はどうなるんだ
こどもどうしの問題にパパと会社のことは関係ない
ほんとうのことをいえば どちらにも負けてほしくない
これはスポーツではなくにくみあう者の勝負だ
それだけに負けたほうが傷はふかい
はっきりいってくれた方がいいんです
親バカが本当のバカになるところでした
6人制バレーは9人制とちがってオールプレイヤーとならなければならないのよ
たとえば9人制とちがってスパイカーなら守備を忘れてうつことだけに専念すればいいけど6人制はそうはいかないのよ
サイドアウトの度に守備位置がかわるのでひとりが全部のプレーをマスターしなければならないのよ
つまり図でかくとサイドアウトとは得点ができなかったときサーブ権が移動することよ
サーブ権をえたチームは時計の方向へポジションがかわるのよ
そしてこの位置へきた人がサーブをし そして つぎのサーブの時またポジションがかわる
これのくりかえしね
うつことのできるのは前衛の人だけで後衛の人はうてないのよ
だからひとりがうったり守ったりしなければならないのが9(6?)人制バレーね
バレーの基礎技術はサーブ レシーブ トス スパイク ストップなどね
サーブはドライブ・サーブ フローター・サーブ アンダーハンド・サーブ この3つがおもなのよ
一番やりやすいサーブとしてアンダーハンド・サーブがいいわ
これは相手にはレシーブされやすいけど 確実に相手のコートにはいるわ
まず左足を右足の前方にふみだし ネットと直角に足先をむけてたち バックスイングされた右腕が腰のひねりにひっぱられて前方にふられるそのとき 左手からは持ったボールをはなす気持ちでトスする
だから右腕はしぜんな形でボールをとらえるわけ
ボールをとらえる時は右手でこぶしをつくり 手首をうごかし ボールの下側を全身でおしだすようにしてうつ
~
ひとり10回の交代制だからあとの人はむこう側でレシーブの練習よ
~
サーブは1回きりしかないので へんな小細工より相手のコートに確実にはいることがかんじんなのよ
~
とびすぎよ
~
力いっぱいうてばいいもんじゃないわ
レシーブはパスの変化したものと考えていいわ
~
正面のアンダーハンド・レシーブ
~
正面の背転レシーブ
片手アンダーハンド・レシーブ
一番むずかしいのは木の葉おとしというやつね
でも これは失敗する率がおおいので わたしでも調子のよい時でないとできないのよ
点差がつまってたらこわくてできないわ
でもこれがきまると相手には大変な脅威なのよ
トスを高くバックスイングを大きくして ほかのサーブよりやや低い位置で・・・平手でまきこむようにして力いっぱいうつと・・・ボールが回転して相手コートに落下するわけ
ドライブサーブよ
おもくズシンとおちるサーブ
かなりの技術がいるわ
わたしたちゆだんをしたためにこの結果になったのよ
ちょっとしたゆだんが大きな穴をほるってことがわかったわ
~
勝負はすべて結果にあるのよ
この敗戦を教訓として猛ハッスルするのよ
もっと手首をきかせて
はじめてじぶんをみとめる すなおな気持ちになったな
きみがバレー部を愛していたことはたしかだ
しかし やりかたがまちがっていたんだ
じぶんを目だたせようとするみえが生まれてきて自分に反抗する者がいれば親の七光りをだすようになった
ほんとうにバレー部を愛していたなら どんな後輩がのびてきても それをよろこんだはずだ
リーダーとしてのそのゆとりがあったら きっとバレー部は強くなっていただろう・・・
ほかの国へいってじぶんをみつめるのもいいが それではきみは負けた形でにげだすようなものじゃないか
のんべんだらりとただ練習するだけではなんの意味もないわ
みんながそれぞれ欠点をおぎなう練習をし 長所をいかす練習をするのよ
それぞれかくじのとくいを生かして勝つ以外にないわ
分業的にやるバレーは9人制のものだけど ポジションの組みかたで6人制でもじゅうぶん通用する
キャプテンがいないということは柱のない家とおなじで 統率もとれないわ
縁の下の力持ちでもかまいません
大沼さんはこのノートにかくじそれぞれの欠点や長所をぎっしりメモしているわ
これはみんなにのびてほしいという心のあらわれよ
わたしはこれこそ真のキャプテンの姿と思うわ
いままでの失敗をくりかえしたくないの
練習に熱がはいらないということは すでに負けていることよ
バレーボールはふしぎなもので ひとりすぐれた人がいれば ほかの選手もそれにつられてペースにのっていくというケースがおおいわ
相手がとびぬけた天才をうきぼりにしたチームなら こちらは団結のチームでいく以外ないわね
ブロックははじくのではなく たたきおとすのよ
学校の成績などふつうであればいいんだ
スポーツできたえるということは体だけでなく精神力までもきたえることなんだ
~
秀才で青白いこずえと少しょう成績が悪くても健康でものごとにうちこむこずえとどちらがいいんだい
この第1の作戦ですこしでも多く得点をかせぎ貯金をふやしておけば勝てるわ
6人制バレーは守備のゲームだということを忘れるな
守備がよければよいほど強いんだ
スパイクのできる鮎原・早川・大沼を石原・日下部・猪股の間においてるからポジションがかわってもかならずひとりはスパイクができるようになっている
ブロックもサーブもおなじことだ
ただこのように専門的に分業しているため こう狂ってくれば大きな穴になってしまうおそれがある
やっぱり全員がスパイクのできるチームは強いんだな
あのサーブはネットすれすれにこさなければいけないんでしょ
もし失敗すればせっかくのサーブ権もなくなってしまうので ついやりやすいサーブになってしまうんです
悪いときには悪いことばかりかさなるのね
なんだか不安だわ
こういったミスがでるのが一番危険なのよ
実力が下なら精神力で圧倒するのよ
実力では美沢学院の方が上だな
しかし富士見高校にはなにか執念のような気力がある
わたしが心配してもどうしようもないことです
娘はじぶん自身の道をはしっています
わたしはただ道をそれないようにみつめるだけです
そういうきびしさこそ必要なんですよ
ここがさいごのヤマ場よ
これをのりきった方が勝ち
こうなれば技術も運もないわ
ただ精神力よ
気力があれば運もひらけるわ
まさに電光石火の攻撃や
そやあれは機関銃攻撃という高度な技術や
ふつうトスの場合はスパイカーがうちやすいように上にあげるのが常識なのに・・・・・・あのように トスをネットの近くまで しかも ななめよこにおくり スパイカーはそのボールといっしょにジャンプしてそのままのリズムでスパイクすれば 相手は手も足もでないわ
試合経験もすくない上に体も大きいほうではないし 苦しい材料ばかりだわ
~
でもわたしたちファイトではだれにも負けません
それが試合なのよ
ふだんの実力がだせるかだせないかによってきまるのよ
技術いぜんの問題だわ
試合に負ければなんにもならないわ!!
この練習場にはチリひとつないのが当然であるのにこれはなんだ
それにスポーツをする者に必要な態度礼儀作法を知っとらん
そんな者にスポーツをする資格はない
~
これに脱落する者 たえきれる者・・・・・・そのどちらになるかわ ひとりひとりの根性と実力できまる
~
まず先生に対してのことばづかいと上級生 下級生とのやりとり・・・・・・これからなおさないといけないわ
たとえば練習中 下級生が上級生にボールをうちこむときは“おねがいします”というのよ
もちろん先生に対してはあたりまえだけど 練習をつけてもらうときに“ありがとうございます”
まだいろいろあるけど こういったことがしぜんにみんなの心からでるようでなくてはならないのよ
こんなことはほかの学校では常識なのよ
闘魂と和・・・これこそバレーボールチームに必要なものよ
バレーボールは肉弾戦とちがって敵味方がべつべつのコートにわかれての戦いよ
味方の中に敵をつくれば それだけで負けよ
なんといってもチームワークがなくてはいけないわ
鼻血などは日常茶飯事だぞ
こんなことでおじけづくなんてバレー部をやめるんだな
バレーボールでは体がへばったとき プレーがのびるんだ
勉強だったら学校でじゅうぶんできるはずよ
家までかえってするのは勉強じゃないわ
学生のスポーツは学業成績でただガムシャラに首席になるのよりも意義があるわ
だからといって勉強はもちろんしなければいけない
もし成績が平均よりさがるような人がいれば あがるまでバレーをやすむこと
~
練習をやすむっていうことはそれだけ人よりおくれることよ
ほんとうにバレーのすきな人なら1分だって人より多く練習するものよ
バレーがほんとうにすきなら手足がおれてもやれるはずだ
練習に泣いて試合で笑う
これがバレー部のあいことばだ
このメンバーは仮だ
いついれかわるかわからんぞ
したがってメンバーにはいってる者はぜがひでもぬけないようにし ほかの者はわりこんでメンバーにはいるような気迫で練習することだ
こうして連帯感と責任感がしぜんに身につき そしてはなれなくなるんだ
ばかみたいにむやみやたらに打つな
もっと相手のうごきをみてあいているところをねらえ
スポーツによって精神の礼儀作法を身につけるのが目的よ
なにごとも精神力だ
根性だ
それがなくなればなにをやってもできん
ほかの者だが実力があってもコートにはいれるのは6人だけだ
その6人のなかにはいりたければ じぶんの特技をもつことだ
レシーブならレシーブでだれにも負けないプレーができることが試合にでられる第一条件だ
ピンチの場合とか また得点チャンスのとき この選手ならと信頼できるプレイヤーになることがレギュラーへくいこめる道なのだ
セッターとはトス専門の者だが なによりも信頼されるリード・オフ・マンでなくてはならん
強いチームはのこり 弱いチームはさる これが勝負の世界なんだわ
ボールをコートにぜったい落とさないという主義だからこんなに差がつくのよ
つまり打っても打ってもひろわれてしまえば 打つ方も自信がなくなりつかれてしまう
そこへ美沢がスパイクすれば成功はまちがいなし!!
美沢は完ぺきな守備を誇るチームだ
その反対に 富士見は攻めにはじまり攻めにおわるチームだ
レシーブは攻撃の足がかりであって守備ではないというのがおれの考えだ
わたしたちは攻撃に重点をおいているけど そのためのレシーブは重要な役目 守備の練習はスパイクの何倍もやってきたのよ
いいかえれば攻めをうまくするのにも守備が強くなければならないのよ
~
レシーブは攻撃のための足がかりであって守備ではない!!
レシーブの位置でもっともむずかしいのが胸もとにくるボールです
ましてノドもとにくるボールはうけようがありません
うしろへさがるか 横によけるかしてうけるのよ
~
大沼さんのトスはただま上にあげず変化させているわ
相手選手たちの空間をならうのではなく 相手選手自身をねらうスパイク!!
しかも相手のノドもとにきめるスパイクとは さすがに鮎原さんだわ・・・
きみの欠点を長所にかえられないかということさ
友だちがなくなったことは悲しいことだけど いつまでもくよくよしていてはだめよ
人生にはいくどもつらく悲しい思いがやってくるものよ
でも負けちゃだめ
試合中におかあさんはなくなったけれど涙をこらえて勝ちぬいたのよ
これがスポーツに生きる者の苦しさと栄誉なのよ
~
あのまま欠場しておかあさんのそばにいたら きっとおかあさんは悲しみながら死んだにちがいないって
努さんが死んだとは思っていないわ
永遠にわたしの胸の中に生きつづけはげましてくれると信じているわ
各出場校の特色や陣容はバレーボール専門誌で知っていると思うからあらためてはいわないわ
むしろそれよりも知らない方がいいのよ
いままでの練習のすべてをだしつくして負ければ本望じゃないの
だからいかに練習の成果がだせるかできまるのよ
バレーボールは 何もワン・ツウ・スリーと三回でかえす必要はないのではないだろうか?
~
トスなしでかえすことは以前に石松さんとのコンビでやったけど もしこれが相手のサーブをスパイクするのだとしたら よほどのジャンプ力がなくては不可能よ
でもジャンプしかとりえのないわたしがジャンプを生かせなければ ただのスパイカーでおわってしまう
~
バレーのジャンプは助走なしのジャンプだから高くとべないけど もし助走してジャンプすれば可能になるわ
わたしがみたところ 自信にあふれていますな
選手たちがみんなの期待の大きさに負けてベストをつくせなくなるのを心配してあんなふうにみせかけているんですよ
いぜんはいぜん いまはいまよ
レシーブはぜんぶほかの5人の選手よ
そして相手の得点のほとんどがあの2番だわ
~
6人制の常識をやぶって完全に動きを分担させているのよ
いまのきみは一ノ瀬くんの死で練習もよくしてはこなかっただろう
そのきみにぼくはあえて全力でたちむかう
この試練をのりこえてこそきみは成長するんだ
これをのりこえるのもこれにざせつするのもきみしだいだ・・・
さいごの切り札 れいのダイレクト・スパイクとウイークポイント・スパイクを打ちこむ以外ないわ
ボールの勢いを殺して打つサーブだからこそ直接かえってくるんだけど それをふつうのレシーブではなく 後方へあげるレシーブをされたら こちらへかえってこなくなるわ
ふつうならレシーブをしてすぐ攻撃にうつる態勢をとるため それだけレシーブにすきができるんだけど あの5人は攻撃のことを考えず 5人ともたおれるつもりでボールにくいついているから ノドもとにきまるスパイクでも だれかがカバーしてるわ
そこへ後衛であろうと前衛であろうとスパイクをしてしまうでかい人がいるでしょう
角度のある変化球サーブとのびのあるサーブをうまく使いわけてるわ
サーブをスパイクするなんてはじめてやわ
鮎原さんがジャンプしてもとどかないサーブはうしろにいるわたしたちがレシーブする
~
トスしたボールをスパイクするのとちがって むかってくるボールをうちかえすので打球の強さは倍の力になるもの!!
~
わたしが心配してとめたのは トスされたボールをスパイクするのとちがって いきおいよくとんでくるサーブの球を打てば とうぜん手首をおってしまうと思ったのよ
でも鮎原さんの手首がとくべつ強いということがわかって安心したわ
それならどんどんやってもだいじょうぶね
もっと回転させ変化させるには大沼さんの回転トスがどうしても必要なの
片手のトスでもむずかしいうえに回転トスなんてできないわ
~
ボールをかすらせてトスするなんて並たいていの腕ではできないわ
こうなったらカンとタイミングだけだわ
~
片手でしかも手のひらをたててトスをしているのよ
三位一体とは3姉妹が前衛にいなければできないはずよ
ひとりでも後衛にまわればバラバラになるはずなのに
いつのまにか3人が前衛にあがり いっきに得点をかさねてしまうなんて
それがなみの選手でないところね
わざと負けてサーブ権の移動をくりかえしてすぐさま3人が前衛にくるようにしてしまうのよ
イナズマ攻撃
~
ふたりがジャンプしてトスをま横におくるなんて神業よ
~
トスをするかと思えばそのままスパイク
おなじ負けるのならやりだけやって負けたいわ
ダブル回転だけにたとえレシーブしても・・・・・・いかに守備のかたい寺堂院でも あれだけ変化していればたとえレシーブしていてもへんな方向にボールがとぶだけよ
~
サポーターを強くしめていればなんでもありません
~
左がだめでも右がまだつかえます
~
脱臼したときは直接ふれなくてもうごかすだけでいたくてどうしようもないわ
大沼さんは右ききだから右手で回転トスをすると とうぜんボールは左に回転するわ
左に回転したボールをさらに左に回転させるのであんな変化球スパイクができるのよ
それを右で回転スパイクをすれば左にまわっているボールを逆回転させることになるのよ
~
そうなるとけっきょく回転しているボールをとめていることとおなじことになるのね
どこへいったって学歴学歴 能なしでもはばをきかせる学歴には腹がたつよ
~
実力さえあれば学歴なんか必要ないさ
~
おれは学問を否定してるんじゃない
いまでも通信教育で勉強はつづけているよ
学力さえあればいいんだ
ただ肩書を否定しているんだ
ところが学力より肩書をおもんじる世の中に腹がたってくる
でもやるさ
実力だけでやってやる
すでにできあがったものとかあたえられたところへおちつくなんてまっぴらさ
おれはこの手で・・・じぶんできずきあげるんだ
それがおれの目的さ
同じ年でも社会にでる人たちとわたしたちでは考え方がちがうのね
努くんはさしずめ洗練された秀才タイプで 竜二くんというのは雑草のような人間かもしれないな
そうなの
人にたよるのがきらいで じぶんの手でやるなんていってるわ
ただいま思えばおれに独立心ができたのはその両親のおかげと感謝してるよ
バレーがなんのやくにもたたないなんて思っていないわ
たとえば精神修養にもなるし 体力育成にもなるわ
とにかくなにごとにも負けない根性がつくわ
友だちとは勉強だけの友だちではなく もっとほかの方面の友だちもあるはずだ
いっしょに泣いたり笑ったりできる友こそ真の友だちだよ
彼女には汗と涙でつながった友だちが必要だ
つらいときも楽しいときもわらいあえる友だちをえる手段として ぼくは彼女をバレー部にいれたんだ
寺堂院のイナズマ攻撃をふせぐには一瞬のうちにボールの行方と角度を見きわめなくてはだめなのよ
イナズマ攻撃というのは レシーブのとき 必ずトスと同じ条件のようなボールを送らなければならない
~
そのレシーブされたボールに いきなりスパイクの体勢でふたりがジャンプする
そしてひとりが打つように見せて 一方にボールをトスし それをスパイクする
そうかと思うと いきなりスパイクしてくるから わたしたちはふたりのうちどちらがスパイクをするかわからないのでふせぎようがないのよ
つまり同時にジャンプしたふたりはきみたちの動作を見てあいた所へ打つため ふたりのうちどちらかひとりが直接スパイクするか もうひとりへトスするかを判断するわけだな
~
その一瞬の判断を見きわめるのはさすがだよ
それが少しでもおくれるとトスもスパイクもできなくなるからな
~
その一瞬の判断をくるわせばいいじゃないか
ジャンプした相手はわたしたちの動きを見てトスするかスパイクするかをきめるわけだから そのわたしたちが相手の判断をくるわせるような動きをすれば相手はどうしていいかわからなくなるのね
だから相手がジャンプしふたりのうちどちらが打つかきまているとき わたしたち6人がいっせいにコート内をうごきまわれば 相手はどこへ打っていいかわからなくなるわ
それはきみたちが実際にバレーをやっているからレシーブのことばかり考えてしまうのさ
その点 おれは両方とも見ることができるわけだよ
力みすぎて力いっぱい打ったボールが下をかすって高くあがりすぎたからだめだと思ったわ
~
ボールの下を強く回転させるから高くボールがあがると こん度は加速度で強くカーブして落下するわけね
~
あのイナズマ攻撃をふせぐために全員移動守備とはね
八木沢姉妹がジャンプしてどちらが打つにしても目標がつかめなければ打ちようがなく でたらめに打つ結果になり そんなスパイクはやはり力が半減します
相手に勝つには相手を知るというでしょ
スポーツほど勝負がわからないものはないのよ
また それだけにおもしろいんじゃないの
~
コンピューターどおりにいってたまるもんですか
そうよ
人間の運命や勝負まで機械にきめられるなんてまっぴらよ
相手を知りつくし 弱点をねらった攻撃 それが戦法なのよ
彼女のボールはスピードはないけどズシッとおもいのよ
各人の特長 欠点 くせをデータにだしてコンピューターにかけたのよ
わたしたちのだれかがスパイクするためジャンプすれば どの位置にボールがいくか知ってるのね
しかももっとこまかくジャンプの角度や高さで計算されているのだと思うわ
相手がスパイクするにもわたしたちの一番の弱点やうけにくい場所ばかりねらってくる
それも計算されているのよ
~
でも機械にだせないなにかがあるはずよ
わたしたちはなまみの体を酷使してきたえてきたのよ
コンピューターに負けてたまるもんですか
負けたくやしさはふしぎにないの
とうとう勝負がついたときの館内のわれるような歓声と拍手
こんな感動をうけたあと味のよい試合ははじめてだったわ
いくらてきがい心をいだいていても スポーツの憎しみはスポーツで消えるのね
この王座を維持しなければ・・・
一日天下ではなんにもならないものね
このチーム内にライバル意識をもたせて上達をはやめようってわけね
いまとなっては優勝したことは忘れるんだ
すべてこれからだと思え
きみたちは全国大会で優勝したことで高校一になったつもりでいるが まだきみたちのおよびもつかない
このドッジボールがバレーボールより重いことはわかってるな
つまりこのボールで手首や腕をきたえるんだ
ショック療法も度がすぎるとにどとたちあがれなくなる
鮎原が左に回転させたスパイクを相手がそれを逆回転させるだけでボールは変化しなくなる
わたしにはもう青春はかえってこないわ
あとはこずえをとおしてよろこびや悲しみの青春をあじあう以外ないのよ
【アタックNO.1 7】
一般に女の幸せは結婚して子どもを生み その子をそだてていくことにあるのよ
平和な家庭でじぶんの子どもをそだてるということがあなたにはできないのよ
回転させたボールは軽くはねかえるが 回転させずに打つボールは重いんだ
しかも山本はあの体重をのせて打つからなおさら骨にこたえる
さらにボールがへこむくらいの力で打つと へこんだボールはその圧力の反動でもとの大きさをとりもどすかのように・・・・・・前後左右にゆれ 大きくなって見える
レシーバーはその変化に委縮し 気がすくんだところにボールがとんでくるので 骨折などするんだ
いくら大きくなるといっても本物はふつうのボールにすぎないが ただあのボールの重さは高校クラスの選手ではうけにくい
うしろへたおれながらレシーブして そのまま回転しもとの位置に立つ
~
その屈膝(くっしつ)後転は小学生の頃からやっているのでだれでもできるだろう
~
問題はレシーブしたボールを上にあげるのではなく うしろへ流し 抵抗をよわくすることだ
山本のあの重いボールに対してはねかえそうとするから手や腕をいためる原因になる
それをさからわず うしろへ流すことによってショックはよわまり威力も半減するんだ
~
いままでのように頭上のボールをトスするのではなく 正面にくるボールをスパイクしやすいようにあげなければならんので 技術がいるぞ
鮎原こずえの電光スパイクと山本和代の大ボール・スパイクの対戦が話題にのぼるようになった
いちど負けても かならずそのお返しをするのが富士見高の身上よ
横手で打ってカーブさせるなんて
後衛から打ちあげた驚異のスパイク
天井からボールが竜巻を思わせるように変化を見せながら落下してきました
~
竜巻おとし
このだいじな試合にその偶然をたよるわけにはいかん
スパイクはかならずジャンプするものときめてかかっていたのがいけないんだわ
相手コートにたたきこめればどんな打ち方だっていいのよ
この魔球はサーブにだってつかえるじゃないの
ただでさえ真上からのボールはうけにくいのに ましてカーブして落ちてくるボールはうけようがないわ
ソ連に勝つ秘けつとは まもってまもってまもりぬけということだった
どんな魔球があっても じぶんのペースの乱れ あるいは 相手からの研究でかならずやぶれるときがくる
その魔球だけにたよっているとなおさらショックが強く 立ちなおれなかった例もある
~
そのときこそきみの真価をとうときだ
形あるものはかならずこわれるということを忘れないでほしい
スパイクとサーブが兼用できる竜巻おとし!
竜巻おとしをレシーブするのではなく それにあわせてダイレクト・スパイクを打たれればおわりだ
しかし これをスパイクするには なみの選手ではなく けたはずれのジャンプ力も持ち主でないと
形あるものは必ずこわれる
こわれたらつくりなおしたえず前進するだけの根性と力がいるのね
さきのことを心配しすぎて現在のことをおろそかにしてはまずい
心理作戦にひっかかっているようだな
ありもしない幻におびえているんじゃないか
ただあとは運をまつだけだ
さいご1ポイントまで投げてはいかん
気力と根性でぶつかれば技も制してしまう
練習はあくまで練習よ
練習でうまくいったからって実際はそうはいかないわ
竜巻おとしに円を描くような変化をつけるだけなんだけど それができない
落ち葉がヒントなんです
1枚の落葉でもくるくる舞えば数枚にも見えるところから思いついたんです
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【加藤隆コラム情報等】
- 一般社団法人 首都圏小規模住宅協会「不動産投資塾」加藤 隆が実際に体験した不動産投資の罠
https://ft-school.com/lecturer/%e5%8a%a0%e8%97%a4-%e9%9a%86
・マネット「加藤隆オフィスの評判は?気になる実績や相談内容をインタビュー」
https://ma-net.jp/card-loan/3993
・ミツカル保険「加藤 隆【加藤隆オフィス】のインタビュー・プロフィール紹介」 https://mitsukaru-hoken.com/fp/12
・ 「お金がない馬」:「不動産経営のメリット」
https://hihin.net/blog/?p=18264
- マイナビ「「満室」や「黒字」の秘訣を知る!スーパー大家の「賃貸経営術」」
http://chintai.mynavi.jp/chintaikeiei/superooya/detail_29.html
- 楽待特集コラム「投資歴30年!加藤隆が語る「不動産投資の肝」」
http://www.rakumachi.jp/news/archives/author/kato
- 健美家コラム『不動産投資で地獄を見た人の怖い話』
http://www.kenbiya.com/column/katota
- グランシャス㈱お役立ちコラム「現役最古参のサラリーマン大家の先輩コラム」(区分所有マンション(一棟物):オーナー目線等)
http://toushi.grancieux.co.jp/authers/auther-3
- じるる「不動産投資の情報サイトじるるで始めるマンション経営」(㈱ジールコンダクター)(中古区分所有マンション:運用:入居者事情等)
http://www.ziruru.com/category/column/kato_taka/
- 住まいる!投資コラム(資産運用としての収益用不動産投資物件:区分所有マンション:リスク等)
http://www.smile-invest.jp/columns
- 加藤隆オフィシャルサイト
- 加藤隆公式サイト
https://katotakashi.jp/seminar/
・加藤隆ユーチューブ