【エースをねらえ!】名語録


【エースをねらえ!】名語録を纏めてみました!!

【エースをねらえ! 1】

 

だれが最初からよい球を打てる

だれが完璧な素質などもっている

だれもがめぐまれた長所をのばし短所を努力でおぎなって試合にのぞんでいるんだ

 

【エースをねらえ! 2】

 

より高く飛ぶまえにはより低く身をかがめねばならない

 

しかしだれも好んで苦労はしないからな

そうやってむりやり苦労させられる人間はしあわせだ

 

じぶんに勝つということがどういうことかわかるか

長所をのばし短所を克服して長所にさえかえてしまうことだ

そうしてはじめて周囲にも勝てるんだ

 

ひとはだれも高いものをめざすのです

山があるから山に登り頂上をめざすのです

 

生きているんだからいろんなことがある

なにかひとつささえがなければほんとうにやりきれないときがある

 

【エースをねらえ! 3】

 

基礎トレーニングはつらいし地味だ

だがな土台のないところに家が建たないように体力のない身でスポーツはできない

 

ひとつのことをやりぬこうと思ったらなにかを犠牲にするのは当然だろう!

 

そういう人たちは集中力がないのよ

ひとつ気にさわることがあるとそれにとらわれてもう力がだせないのよ

やれあついとか寒いとか不利なコールがあったとかバカバカしい

完璧な条件でプレイできることなど一生になんどもないわ

技があってもそれにみあう精神力がなければダメよ

 

ここまでだと思ったときもう1歩ねばれ!

 

体をくずしてう打ついっけん迫力のあるフォームは写真や絵ではサマになってもテニス本来のうごきからいえば最悪だ

なぜならくずれた態勢ではつぎの打球にそなえることができないから

いくら返球してもつぎの1球でエースをとられれば意味がない

だからどんなむりな態勢においこまれたときもかならずバランスのとれたフォームで効果的に返球しすぐにながれるようにつぎの動作にうつらなければならない

 

どのスポーツも高度な技は高度な美をともなうものだ!

 

特訓のつらさから魔球だのなんだのありえない技にあこがれないこと

ありえない技ににげるその精神のよわさが問題だ

小手先の邪道にはおちるな

めざしたいじょうはどうどうとテニスの王道をいけ!

 

われわれはのびる選手がほしいのです

いまてきどにまとまった選手よりたとえいまはあらけずりであろうとも無限にのびつづけていく選手がほしい!

 

【エースをねらえ! 4】

 

トスアップでサーブの種類がわかる

あいての予想をうらぎらなければサーブ自体がよくてもだめだ

 

だれでも試合まえはあがる

それで失敗するかその緊張を利用して練習以上のプレイをするか普段の精神のきたえ方ひとつだ

 

おれはこの世にたえられぬほどの悲しみも苦しみもないと信じている

 

わすれたいことがあってついでに体に寿命のあることすらわすれはてたことがある

 

この一球は絶対無二の一球なり

されば身心をあげて一打すべし

この一球一打に技をみがき体力をきたえ精神力をやしなうべきなり

この一打にいまの自己を発揮すべし

これを庭球する心という

ー福田雅之助ー

 

この世のすべてに終わりがあって人生にも試合にも終わりがあっていつと知ることはできなくても1日1日1球1球かならず確実にその終わりに近づいているのだとだからきらめくような生命をこめてほんとうに2度とないこの1球を精いっぱい打たねばならないのだとーあとから思った

 

自由にうごけるうちに自由に走れるうちにくいのないプレイをしておけ

 

人間この世に生きてたえきれぬほどの苦悩も悲哀もあるものか

いずれーなにもかも思いでになる

 

気をぬくな

この次があぶない

やぶったあとにやぶられやすいんだ

 

恋をするには資格がいると思う

あいてをつつむことができなければ傷つけるだけだろう

女の成長をさまたげるような愛し方はするな

人をつつむにはその人以上の苦悩にたえなければならないだろう

そしてーそばにしっかりついている異性がいるならよりすぐれた存在にならなければー

 

恋をしてもおぼれるな

いっきにもえあがりもえつきるような恋はけっしてするな!

 

強いものは知らず知らず弱いものをふんですすむ

プレイに勝つこともいいかえればあいてを打ちたおすことだ

意識していようといまいとおまえはその手で無数の選手を打ちたおし全員をふみ台にしてここまでのぼってきた

その選手たちひとりひとりのふまれるいたみを思ったことがあるか

勝者はつねに敗者につぐなわねばならない

100人に勝ったら101人分無数に勝ったら無数にー

それをおこたったとき栄光の座からふりおとされる

 

人間なにごとも知ってしまったら知らなかったむかしにはもどれない

 

選手にとっていちばんつらいのは負けることだ

そのつらさのまえでは特訓の苦しみなんか問題じゃない

ほんとうに彼女のためを思うなら負けて涙をながさせるより練習の段階で泣く思いをさせるべきなんだ

 

愛すから強く強いからなお愛す

 

ワクがないのです

あれのプレイには

あれは限界を知りません

うけられない球だとかたえられない特訓だとかじぶんのプレイをかぎる考えがいっさいないのです

それでここまでのびたのです

 

【エースをねらえ! 5】

 

れんちゅう自体の変化はほんのすこしでもその少しの差がプレイにはおそろしいほど拡大されてあらわれるんだよ

どんなちいさな欠点もどんなわずかな気のゆるみもわざかさに関係なく命とりだね

よわいところからくずされるんだから

 

こっちがいいときはたいてい敵もよくてねえ

まったくきめようと思う球はかならずかえされるからね

エースをとるときはきめようと思ってらっしゃらないんですか?

そうだね

思ってないね

 

実力差があるばあいはべつとして”いける”と思って出たんじゃ一呼吸おそい

かえって1本とられたりする

テニスでも”どうだ!”とばかりに打った球はぜったいきまらない

あいてだって苦しい練習をつんで石にかじりついてもかえそうとかまえているわけだからね

なかなかきまるものじゃない

それでもなおかつエースをとろうとするにはああ打とうとかこう打とうとかそんな意識をこえてもっと高い域へはいること

”無我の境地”とでもいうんだろうか

 

怒り憎しみ怨み呪い

人ひとり限りある人生を生きるのになぜこんなくだらないものにがんじがらめにならねばならなかったのだ

なぜこのかせがはずせなかったのだ

 

おそくはない

おまえが生きてあるかぎり

 

万人が迷いの中だ

その迷いを断つ力をまた万人が持っている

学問でも仕事でもなにかひとつ命を賭けて己を無にして打ち込む道を得ればいい

迷いをといた姿はもう神だ

その技は神業だ

 

いまわたしがたたかわなきゃならないのはわたしの中のわたし

 

ゆだんしていいあいてなんていないんですわ

 

得点がせるときのあいてに対する恐怖はとても口にはつくせない

 

ほんとにどんなトッププレイヤーでもどこかしらハデだったり技に走りすぎたりするところがあるよ

緻密にして大胆

そしてかぎりなくゆたか

プレイヤーの理想だ

 

力をだしきらないプレイをすることこそをおそれなさい!!

負けることをこわがるのはおよしなさい!

たとえ負けてもあたくしはあなたに責任をおしつけたりはしない

 

勝敗をわけるのはいつでもたった1球

だがプレイしているときはどれがその1球かわからない

 

車の運転じたいは危険なことではない

法規をまもりさえすれば

それが精神のいらだち 飲酒 スピード違反 スピードの限界への挑戦

いっしゅん人間の機能が車の性能をコントロールできなくなったとき大惨事となる

 

レーバーもいった「じぶんの限界をこえてプレイしてはいけない」

「それは無意味であり敵をたすけるようなものである」と

じぶんの未来に限界をおいてはいけない

しかし現在の限界を無視してもならない

 

人はだれかを愛さずにはいられない

それをむりにおしころすことはけっしていいとは思わない

おまえが成長すればいいのだ

おまえの精神力が恋愛感情を制御できるようになったときそのときはまえにもいった

もうなにもいわない

 

人間大きな目的をもたねばならない・・・

が身近な目的をひとつひとつかなえていくことがだいじだ

 

目的をもつことの偉大さがいまにおまえにもわかる

 

つまずいたことのない者よりもつまずいてたちなおった者のほうが強いのよ!!

 

先駆者はつねに捨て石だよ

 

人にはそれぞれの生き方がありそれぞれの道がある

 

あなたが障害につまずいてたちなおる者の強さをもとめていくならわたしは障害にあってつまずかぬ者の強さをもとめていこう

だからわたしはあなたよりなおけわしい道をいこう!

 

真剣になるのとがむしゃらになるのとはぜんぜんべつだよ冴子

 

いくらたくみに球を打っても限界があると

人間技はしょせん人間にやぶられるものだと

それよりも球は1球1球生きている

かならずとびたいコースをもっている

その球の心を読んでそのとおりにラケット面をつくってやったとき球はけっして人間技ではかえせぬ死角をついてとぶのだと

 

【エースをねらえ! 6】

 

広大なすそ野があって高い山はなりたつ

 

できるだけおおく人の練習を見ることです

それも目指すあいてのむかいがわからじっさいにそのあいてと試合をしているつもりでほんとうにじぶんがその球をかえすつもりで見るのです

真剣に!

打球にクセのある選手といきなり本番でぶつかってラケット面があわせられずに第1セットをうしなうのはじつによくあることでありじつにいけないことなのです

見るのです

ひろみ

まずあいてがどんな球を打つかをそしてその球をどうすればかえせるかを

つぎにあいてのクセ

どんな球をどうかえしどんなときにどう対処するか読むのです

あいての心を

そしてさいごに見くのです!

つぎにあいての打つ球を!

 

いしゅくしたら力がだせないくらいのことじゅうぶんわかっていたはずなのに

 

観客は味方じゃない

みごとにプレイしてのちはじめて味方になるものだ

 

テニスに対する愛情よりも観客に対する恐怖のほうが強いのか!

観客がいようといまいとそこはコートだ!!

おまえはプレイヤーだ

いったんコートにはいったらプレイに専念しきるのがプライヤーだ!

 

コーチはわたしを高いところからひきあげてくれる

この人はわたしの下からわたしをささえて力強くおしあげてくれる

 

ペアはいっしょにくらせるくらい息のあうのが理想だって世界だよ

 

気をのまれないことですー

 

生きていればねジョージィ毎日なにかがおきるのよ

けれどそのおきたこと自体は幸 不幸の性格をもってないのよ

幸 不幸の性格づけをするのはわたしたち人間よ

おきてきたことすべてをハッピーになるようにうけとってきたってわけ?

欠点をそのままのこしてるあなたは穴だらけのバケツよ!

それでどうがむしゃらに水をくんでももれていくだけ

努力している気でいてその実なんにもしちゃいないのよ!

だから血のにじむ思いでその穴をうめてきたひろみとは勝負にならないのよ

欠点をのこしてなにをしたってダメよ!

負けてくやしかったらあなたもその穴をうめなさい!

どんな苦痛がともなおうと欠点すべてそぎおとしてみなさい!!

 

やぶれたあとの態度で失敗をどう生かすかでその人間の器がわかるのよ

 

登山家がなぜ山にのぼるのかときかれていったという

「そこに山があるからだ」と

知力体力精神力の限りをつくし生命をさえかけてただそこに山があるからのぼるのだーと

 

傷ついたーと思うだけで人間は傷つかないものなのかもしれません

あれもたえがたいこれもたえがたいと思うだけでこの世にたえられないことなどないのかもしれません

 

たとえどれだけはげしく泣いてもそのほほに涙のあとはのこらない

 

親は子を育てる

利害をこえて

子は成長しそだてられたその愛をその恩をかえそうとする

けれど愛はあまりに大きすぎて生涯かけても直接親にかえすことはできない

だから子はまた親となりその子に利害をこえた愛をそそぐ

それが恩をかえすただひとつの道

~きみがだれかとつながれば線はまたのびる

時のながれの中でひとりの人間は点のようなものだけど点もつながれば線になる

 

じぶんの過去のいっさいが肯定できた

悩みも苦しみも痛みもいっさいが岡をそだてられるじぶんをつくってくれた環境だと思えるようになった

 

【エースをねらえ! 7】

 

睡眠不足は視力を低下させる!

視力の低下はプレイヤーの命とりだ

 

最後の1球がのこっているうちは勝利の女神を信じなさい!!

 

生命賭けるものがスポーツであれ芸術であれ宗教であれいかなる道であれその道を旅していかに魂が成長するか問うべきは常にその一点!

そして魂を高めるべく道を求める時だれも手をとる相手を親子兄弟などのワクの中ではえらばない

極限の厳しさを極限の愛情を最高の世界を求めあい分かち合うあいてとしてえらばれたのだよ

君は

 

冬来たりならば春遠からじ

 

人間はもっと自然からおおくを学ばなければいけないと

人間も自然の一員なのだから自然の法則を無視してはいけない

もっと大自然の法則にのっとって生きなければ!

生きていればかならずどうしようもなく悲しいことつらいこときびしいことがめぐってくるものだよ

ちょうど冬がまぐってくるように

しかしいま現実に冬がきてきびしいということはすぐそこに春がきているということなのだよ

だからなにがあってもがんばりぬきなさい

決してくじけてはいけない!

 

だれもがおなじようにこうして一歩一歩あたえられた時を使いはたしてゆくのだ

気づこうが気づくまいが見つめようが見つめまいが終わりは確実にくるのだ

だから問題はそのかぎられた時の中でなにかを目ざしどこまで進みうるか・・・

 

はじめてしみじみ感じたよ

手足のうごくありがたさ

目の見えるありがたさ

耳のきこえるありがたさ

両親の愛のありがたさ

どん底の思いをしていると思っていたじぶんが実はどれほどしあわせだったか!

そして・・・子の悲しみは親の悲しみ子の苦しみは親の苦しみなのだとわかった

 

彼は死をみつめて生きるのです

一瞬の目もそらさずに!

いつ消えるかどこで終わるかわからない生命 とぎすまされた神経 死の重圧をはねのける気迫

 

慟哭の中にこそ真理があり真髄が見えると!

大した苦しみもないかわりに大した喜びもなく大した努力もしないかわりに大した成果もえられずぬるま湯につかったように生きて死んでゆく人間が多い中で慟哭(どうこく)をあじわえる人間は幸福(しあわせ)なのだと!

だからその慟哭と真正面から対決しなければ真の人生は生きられないのだと!

 

・・・君らはなぁ生まれた時ちょっと体の条件がわるかっただけなんだ・・・

だから・・・きょうはそとへはだられない・・・

だけど・・・あしたこそ・・・と思ってがんばるんだ

いつかきっと そのあしたがくるから!

きっと外へいけるから!

おとうさんやおかあさんや先生の手をかりずに!

じぶんの足で!

廊下をあるいて校庭へでるんだよ!

 

なにをしなくとも時は過ぎてゆく

 

あれほどの男とかかわりそれほどの思いを味わってもこれからのお前の心ひとつですべてはただの軽い”思い出”になってしまう!

そんなことはこのおれがゆるさん!!

仁の人生から逃げるな!

あいつの教えを無にするな!

周囲の期待を裏切るな!

 

【エースをねらえ! 8】

 

わたし・・・すこしもまわりの人のこと考えられなくて・・・

わたしばかりがつらいんじゃない・・・!

わたしが一番つらいわけでもない!

 

『静寂と空間は内省を促す』

 

ほれたあいてをちゃんと理解するってのはむずかしいがあんたはそれをやらなきゃいけないよ

 

『人生は旅だ』ってのはほんとだよ

道をあるいていくようなもんさ

だれのあるく道にも登り坂があったり下り坂があったりジャリがあったり花がさいてたりするのさ

こわいのは別れ道だよ

なおこわいのは大きな別れ道しかめぐってこない運命の人間とかかわることだよ

 

『むりです』といってしまえばおなじ人間としてわたしはあの子らにおとる!

 

愛する者の成長をねがってあえて試練をくわえるということのなんという苦しさだろう!

 

テニスセンスのある者などいくらでもいる

しかし極限の特訓にたえられる者はほとんどいない

 

あの無限のかなたでひとつの小宇宙が消滅したとするね

それは”完全な終わり”なのだろうか?

なにものこらないのだろうか?

いや科学的にもっとも信じられている説はこうだ

『すべてのエネルギーは決して消滅しない

変化するだけである』

『つまり』

『なにかが終わることは別のなにかがはじまることである』!

だから小宇宙が消滅したように見えてもそれは小宇宙を形づくっていたエネルギーが別のものに変化しただけでそのエネルギーは生きているということになる

終わることは・・・はじまること・・・

宇宙だけではなくね

すべてのことがね

すべての・・・人間もね

 

藤堂をはなすな

あれはお前をつつめる男だ

心だけでなく 体だけでなく 技だけでなく お前のすべてをつつむことのできる男だ

 

悲しみをわすれさせるというのなら時が解決してくれるでしょう

・・・というよりは 慟哭(どうこく)をわすれたらその時点であの選手はおしまいです

 

時のながれというものはなんて確実でなんてこわいものだろう・・・!

 

もちろん世の中には校則以上にだいじな事が山ほどある

登校とちゅうにおばあさんに道をきかれ一瞬時間を気にしたけれど 陸上部で足には自信があったので ギリギリ間にあうだろうと思って 荷物をもっておばあさんを案内したと

 

口先だけでなく態度でいろいろおしえていただきました

 

先輩方からうけたものはかならず下級生につたえます!

あたくしはここで得たすべてをあなたにつたえたわ

それをより高めて後輩につたえなさい

それが伝統をうけつぐ者の務めよ

 

いつだって自己との対決よ

マリア!

あいては問題じゃない

たとえあいてがどんなに強くとも じぶんがより強ければ勝てるのよ

いつだってじぶんの未熟さと闘うのよ!

 

この世にたえられぬほどの悲しみも苦しみもないと信じている

わたしだけが苦しいんじゃない

わたしだけが苦しいんじゃない!

ラケットをにぎる者は いいや道を進もうとする者は誰だって苦い涙にたえてるんだ

わたしだけじゃない・・・

 

真の愛ほど強く人を動かすものはないと思うわ

 

どんなに周囲をいつわってもじぶんの心はだませない

打ちこめるものがほしい

生きがいがほしい

 

「人生は旅だ」とだれが最初にいったのか

砂利といばらと暗闇と・・・そんな道が気の遠くなるほどつづく

けれどかなたに確かな光が見える

今が苦しければ苦しいほど前へ進まねばならない

この苦しみからぬけ出るために!

はてしない悩みなどない

底なしの苦しみなどない

あれほど苦い人生も笑って逝った人がいる!

 

勝とうとすることなどなくてよ

あなたのプレイをすればよろしいのよ

『この一球』!

つねにそれだけでよろしいのよ!

 

今どきまともなケンカのできるヤツなんぞめずらしいよ

腹のたて方がわかってる

ケンカのルールを肌で知ってる

 

ふつうの落葉樹は初冬には散ってしまう

ところが柏の葉だけは枯れたまま冬を越し春がきて芽がふくらみかけるとはじめて落ちる

まるで次の世代へ引き継がれたのを確かめたかのように散っていくんですよ

 

パワー!

ガッツ!

テクニック!

頭脳!

運!

そのすべての条件をもって彼女は世界最高峰にかけのぼった!

だれもが試合に勝とうと必死だ

不調もある

低迷もある

負傷もある

勝負は生きている

今勝っても次に勝つ保証はまったくない

 

テストのあとたいてい3種類の感想があるもんだ

あの問題はできた

あの問題はできなかった

あの問題はできたかできないかわからない

わからないってのが1番タチが悪い

せめてできたかできなかったのかわかるくらいの意識がないといつまでたってもその問題を解けるようにならない

できなかった問題 これはそのあと解明しておけば当分忘れることがない

すんなりできた問題 こりゃ2 3年もすりゃ忘れちまう

それが人間の意識の構造だ

スポーツじゃあ『勝つと自信がつく 負けると勉強になる』っていうんだ

どっちもいいものなんだ

ただし 勝ちざま負けざまってものがある

悪く勝ちゃ慢心する

悪く負けりゃ卑屈になる

これが勝負の鉄則だ

いい試合をすることだ・・・

いい試合ってのはな・・・

 

キング夫人がなんだ

世界最高峰がなんだ

完璧なプレイヤーなんぞいるもんか

流れのかわらない試合なんぞあるもんか!

いちどでいいからキング夫人にくいつけ!

絶対気おされるな

かならず一時試合の流れがかわるから!!

その時をのがすな!!

 

プロは勝たなければならない

 

過去なんか忘れられるわけがないじゃないか!

 

お前自身の人生だ

なぜもっとすばらしい人生を送らない!

 

【エースをねらえ! 9】

 

”わたしはコートではいてついた氷でありたい”(クリス・エバート(アイス・ドール:氷の人形)

 

なにごともないわけはない

生きていればほんとうにいつでもなにかがおきてくる

エバートだって顔にださないだけだ

キング夫人だっていつもいつもなにかを克服しているんだ

 

じぶんと試合をしてるんだ彼女は

じぶんをしかり じぶんをはげまし いつでもじぶん自身とたたかっている

 

18まではだいじな時だ

なんでもいい

やれるだけやるんだ

ぎりぎり限界に挑戦するんだ

 

どれだけ勉強しようが スポーツにうちこもうが 生命をおとす覚悟をした人とは迫力がちがう

”死をみつめて生きる人間”がおれの目の前にあらわれたんだ

 

だれだってそぞれいいとこもってんだから!

 

おれは試合のことしか考えていない

どんな大選手も気をぬきゃヘボにくわれるんだぞ

 

人間なんていつ死ぬかわからない

あした事故で死ぬ運命かもしれない

 

50人で素振りをしていたらその中で 100人で乱打をしていたらその中で 自然に目の止まる 自然に目をひく選手 それが本物だ!

 

高校生活ってものはもっと遊びやゆとりがなきゃいけないんだよ

 

「わたしがやる」とか「わたしにならできる」とかいつも自我が表面に出る者は頂点には登りきれない

天才は無心なのです

 

一目で天才のごとく見える人はすでに真の天才ではない

一目では天才と見えない天才こそが真の天才なのです

 

いついかなる時でもただひたすらな努力をしてほしい!

 

昔 剣術の極意に曰く

『勝(かち)に不思議の勝あり』

『負(まけ)に不思議の負なし』!

負ける時は常に負けるべくして負けるが 勝つ時は本人が不思議に思う勝ち方をすることがある

試合に勝って

『なぜあの時勝てたんだろう?

不思議だ』

と思う そういう経験を持てるような人間にならなければいけない

 

一瞬待った・・・

今まですぐ打って出て自滅してたのに

まぐれか

それとも自分をコントロールしたのか

だから急所で一拍待つプレイができるようになったんだろうか

 

あの荒々しい攻撃一本やりだった神谷が 一拍 球(ボール)を引きつけてから打っている!

 

おれたちがその捨て石になろうとしたあの時と同じ充実感だ!

同じ血のたぎりだ!

おれたちの背をふんで世界へ翔(か)け上るやつがとうとう出て来た!!

 

テニスだけでなく事を始めるきっかけにはいろいろある

おれの知っているある男は家庭が不幸でしじゅうむしゃくしゃしてた

ケンカっ早くてな

いつでもブチのめす相手がほしかった

空手とか剣道とか直接敵に接する手段では全力であたれば相手を傷つけてしまう

チームワークを問われる団体種目もいやだ

1対1で死力をふりしぼっても相手を傷つけないスポーツがいい!

それがテニスを選んだ理由だ

 

心!

技!

体!

至難の技だが 事を成すにはこの三つをそろえねばならない

 

コートの中で相手選手とではなく自分自身と戦うようになっていった

自分の甘え 未熟さ トゲトゲしさ そういうものを次々そぎおとして あいつはすばらしいプレイヤーに育っていった!

 

『野球は二死(ツーダウン)から』っていいますよね

あれは二死をとるとどうしても投手(ピッチャー)が「あと一人だ」と思うんだそうですね

その思いが微妙にコントロールを狂わせて打たれる

点をとられる

それで『野球は二死から』っていうんだそうですね

その話を聞いて あらためて『精神(メンタル)スポーツ』ということばをかみしめました

 

どちらも泣きも笑いもする生きた人間なのに いったんコートにはいったら顔色一つ変えない

追いつめられてもあせらず 追いつめてもおごらず 失敗してもくさらない あざやかに決めても眉一つ動かさない 本当に氷のような平常心

具志堅選手も試合中は完全な無表情でしょう!

いつかの試合だって10カウント数えおわってKO勝ちした瞬間 パッと顔が紅潮して涙を流す喜びようだったのに 10カウント数えおわるその最後の瞬間まで無表情を保ち攻撃する気迫にあふれていた!

情熱と爆発する攻撃力 そしてそれを制御(コントロール)し持続させる氷のような精神力

 

ひろみが今まで成績をあげてきたのは無名だったからだ

だからダークホースになれたんだ

しかし研究されたらどうなる

華々しく登場し奇跡のように勝ち進んだ新人が翌年はまわり中から研究されつくし 徹底的にたたかれつぶされる

よくあることだ

それでも闘って一つ勝ち二つ負けて やがてこんどは本当に実力でトップクラスへのし上がらなきゃならないんだ

無名ゆえの有利なんていつまでも続くもんじゃない!

世界は強大だ!

当然この試練をうけなければならない!

そうしてその試練に歯をくいしばってたえてふみ出す一歩こそが本当の”世界への一歩”なんだ!

 

世界に出ていく

名を知られ始める

あらゆる長所短所を調べあげて敵がひろみをたたきにかかる!

それでも堂々と受けて立って勝ってゆかねばならない!

 

強い人とやると全部欠点がでてしまう・・・

 

あの慟哭(どうこく)から あのドン底からはいあがってきたんだから もう以前とはちがう!

 

この限られた時間の中でどこまでやれるかだ!

 

時が音もなく流れていく

 

夢は死なないのだね

本当に夢は死なない・・・!!

 

球を打つとその球に心がはいる気がしないかい?

打って返って 打って返って それで心がかよいあう

 

1でかまえてー2で引いてー3で打つ!

このリズムをおぼえようねー

 

そしてお蝶は頭脳プレイだ

前後左右にゆさぶり 逆をつき 速く遅く 長く短く できる限り岡の調子を狂わせるプレイをしてほしい!

最後に藤堂

ダイナミックなパワー・テニスだ

その体格と腕力と持久力で 岡をたたきふせる気でやるんだ!

各自が精いっぱいそれぞれの得意なテニスをして徹底的に岡の多様性を引き出すこと!

 

どの人生も終わるさ

この27年が人の80年に劣るとは思わない

打てる手は総て打った

 

【エースをねらえ! 10】

 

このオーバー・ヘッド・スマッシュだよ

ラインでわかるだろ?

岡さんはだいぶネットぎわへつめてた

そこへ君がロブを上げた

とっさにバックして だけど間にあわなくて ジャンプして打ってる

ふつうじゃこのあとスッころんでるよ

腹筋が強いから立て直せるんだ

それからここだ

君がうまく逆をついてフォアへ打球を返した

それを追いかけて思いっきり体をのばしてインパクト(打点)!

ここでも普通じゃこのあとふみとどまれずに転倒だ

そうでなくても岡さんはギリギリで返球してる

これは?

君がリードする絶好のチャンスだ

ところが君は岡さんが追いつけないだろうと油断して一瞬気をぬいた

その結果がこのパスだ

ここまで見ただけでも重大なことがわかる

ひとつは君が決めたつもりの球が岡さんに対して決まってないこと

つまり君の目算が甘いこと

もうひとつは君にはまだ美しさの意味がわかってないこと

『テニスとバレエのちがいは前もって振りつけがしてあるかないかだ』といわれるんだが知ってるかい?

美の極致であるバレエのポーズとテニスのフォームは同じだっていうんだ

では美とはなにか?

『それがある種の衝撃だ』という

見る者がぼう然とする

あるいは度肝をぬかれる

そういう非凡な要素がないと人は美しさを感じない

 

カワラ割りでも木材割りでも割れりゃいいが割れなきゃ手が痛いし 骨が砕けることもある

柔らかい手で硬いカワラを砕くこの一瞬の技から君にならなにかを学び取れると思う

 

バレエのフォームと・・・空手の気合いと・・・テニス・・・と・・・!?

 

でも勝負はフタをあけるまでわからない

 

完璧な集中と完全なリラックスとはだき合わせのものだ

 

テニス歴が浅くとも練習次第だという見本のような人です!

 

非常にていねいなプレイをしているので岡くんも攻めあぐねているのです

はた目には遠くから安全な位置で打ち合って楽をして体を休めているようにさえ見えますが よくごらんください

すべてのショットを微妙にちがえて打ってます

強さも回転も球足も一球一球ちがいます

一瞬でも集中力がにぶれば相手のショットに最適なラケット面がつくれず球をネットにひっかけてしまいます

あるいは甘い返球になります

そのとたんに相手がネットにとびだしてきてエースをきめてしまうのです

 

だめだ

ズルズル引きこまれていく

このままじゃ完全にベルのペースにはまる

なんとか流れを変えなきゃいけない

さぁ 今までの事は忘れて!

頭を切りかえて ひろみ!

 

サーブの前に慎重に間合いをとっていますね

 

試合は微妙なものだ

どんな名手だって無名の新人に負けてる

 

極めるだけ極めなければ人の才能なんてわからないじゃないか

 

これが岡君の今までの打点です

ところが今回決め所でこういう打ち方をしたのです

いきなり球の上がりはなをたたいたのです

そしてこれうを今までのプレイとなんどかあわせて使ったわけで・・・

プレイヤーにとっておそろしいのは相手のプレイが予測きないこととたてた予測の裏をかかれることです

 

せりあっていますがわずかの差で点が開いていますね

これは点をとられる側には大変な重圧です

差は少しですがその”少し”が問題です

 

打点を変えるというのは本当に大変な技ですから

ひとつの技の完成の裏には何万回もの練習が必要です

それを試合で生かすのがまた一段とむずかしい

どれほど練習してもいざ打って決まらなければなんにもなりません

 

本当に精神が澄んでいた

そしてそれはすばらしい好敵手との間にのみ生まれるものだ

負けはしたけれどね

今日この試合を闘いぬいたということが将来どんなにお前にプラスになるかわからない

 

女というのはすぐれた男から時をかけて大切に育てられなければ決して道を極めることができない

人によっては父親がその役をはたし 時には師がその役をはたす

なぜですか?

なぜ男性でなければならないのですか!?

・・・

男女の優劣をいってるわけじゃないよ

狩猟民族の昔から男は攻撃性をもって外で働いてきた

闘うことの厳しさ 勝つことのむずかしさ 負けることのおそろしさ 挑戦するということ 性質・意見のちがう人間と協力して目的をはたすということ 女にとって男性社会は未知の世界だ

踏み込むにはすぐれた男の先導が絶対に必要になる

これに関連してもうひとつ重大なことがある

父親は家庭の格を ある高めるために働き 母親はその格を守るためにつとめる

最近の家庭は基本からはずれている

これは真剣に考えなおさなければならないことだ

 

この子は・・・まだ人間として形もなにもついていないんだ

すばらしい選手に育つ可能性もある代わりに挫折してモノにならない危険性も高い

まだ本当に海のものとも山のものともつかないんだ!

 

あの若さで幕をおろす人生もあるんだわ!

総ては誕生と死との間(はざま)の格闘だわ!

緊張感も充実感も自分でつくるものよ

自分は自分でムチ打つものよ

 

スコアは関係ない

さあ 今 この瞬間から試合が始まると思って ひろみ!

 

高みをめざした時から人は誰でも孤独になる

まわりでどれだけ君を愛していようと 否応なく君のそばから一人また一人友は遠のき先輩は消える

はじめ大勢で背負っていたものがいつか君だけの肩にのしかかる

それでも君は坂道を登らなければならない

孤高になってゆかねばならない

それが高みをめざす者の運命(さだめ)だ!

 

地獄にはさ ばかでかい皿に山ほどのごちそうがもってあって ながーいハシがついているんだとさ

だがそこの連中はいつも鬼のように飢えて世界中を呪いちらしている

ハシが長すぎて食い物が自分の口の中へはいらないんだよ

極楽にも同じものがおいてある

ところがそこの連中はそこの長いハシで「まず あなたからどうぞ」ってみんなが向かいあった者の口の中へ食い物をいれてやる

地獄と極楽にはおんなじものがあるんだよ

 

運命に順応することだった

悪いと思っている条件を総てひっくり返して良い条件にすることだった

 

「迷いを解くと人はもう神だ」

「その技は神技だ」

とおれはきいた

「こんな迷いが解けるだろうか?

地獄のドン底に落ちているのに!」

「解けるとも!

地獄の底も極楽の天辺も同じことだ

良いも悪いもないのだよ

なに事であれ事が大きければ大きいほどまたエネルギーも大きい

前向きに解決できればその人間の人生をどれほど高くおし上げてくれることか!

くじけるな仁!

ドン底を見たお前だからこそそこから逃げるな!

ドン底を知った者こそが強いのだ!

 

俺の死がチャンスだ

岡は正に慟哭の中へおちるだろう

ドン底からはいあがった者は強い!

おれの死をのり越えさえすれば岡は不可能と思われるようなケタちがいの成長をとげることができる!

 

無論ほかに約束を知る者はいない

失敗してもだれもおれを責めはしない

が たとえ この世のだれが知らなくとも おれが このおれが知っている!

 

百忍ーひたすら忍べば 通意ー意は必ず通じる

あらゆる困難に立ち向かい 決して逃げず 断じてくじけず なにもかも腹におさめて

焦り 不安 迷い 気の狂いそうな重圧を 揺れ動く心を 一切の忍の一字で耐えぬき そして あのすばらしい成果をあげたんだ!

人の思念(おもい)はどこまで強く どこまで深く そしてどこまで届くものなのか!

努力に限界はないんだ

可能性は無限なんだ

人間は強い・・・!

こんなにも強いものだった!

 

二人の先輩がいると思っていたのに・・・

とうとう わたしの前を行く人がひとりもいなくなってしまった・・・

苦い勝利だ

 

「エースをねらえ!」

 

―――

【加藤隆コラム情報等】

  • 一般社団法人 首都圏小規模住宅協会「不動産投資塾」加藤 隆が実際に体験した不動産投資の罠

https://ft-school.com/lecturer/%e5%8a%a0%e8%97%a4-%e9%9a%86

・マネット「加藤隆オフィスの評判は?気になる実績や相談内容をインタビュー」

https://ma-net.jp/card-loan/3993

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・ミツカル保険「加藤 隆【加藤隆オフィス】のインタビュー・プロフィール紹介」 https://mitsukaru-hoken.com/fp/12

https://mitsukaru-hoken.com/

・ 「お金がない馬」:「不動産経営のメリット」

https://hihin.net/blog/?p=18264

https://hihin.net/blog/

  • マイナビ「「満室」や「黒字」の秘訣を知る!スーパー大家の「賃貸経営術」」

http://chintai.mynavi.jp/chintaikeiei/superooya/detail_29.html

  • 楽待特集コラム「投資歴30年!加藤隆が語る「不動産投資の肝」」

http://www.rakumachi.jp/news/archives/author/kato

  • 健美家コラム『不動産投資で地獄を見た人の怖い話』

http://www.kenbiya.com/column/katota

  • グランシャス㈱お役立ちコラム「現役最古参のサラリーマン大家の先輩コラム」(区分所有マンション(一棟物):オーナー目線等)

http://toushi.grancieux.co.jp/authers/auther-3

  • じるる「不動産投資の情報サイトじるるで始めるマンション経営」(㈱ジールコンダクター)(中古区分所有マンション:運用:入居者事情等)

http://www.ziruru.com/category/column/kato_taka/

  • 住まいる!投資コラム(資産運用としての収益用不動産投資物件:区分所有マンション:リスク等)

http://www.smile-invest.jp/columns

  • 加藤隆オフィシャルサイト

http://kt-taka.net/

  • 加藤隆公式サイト

https://katotakashi.jp/seminar/

・加藤隆ユーチューブ

 (2) 加藤隆 – YouTube



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