「インフレ対策は?」


2015年4月26日(日)、「日本経済新聞」の一面トップにでかでかと出ていましたが、国際的なある機関が、銀行による国債購入を制限させる方向性との記事が出ていました。

そして、翌日27日(月)には、日本国債の格付けが、又下がる記事が出ていました。

もともと、負債1,100兆円も抱えた日本の国債。

金利が金利を呼び、返せるあてはありません。

今迄は、郵政・金融機関・保険会社・機関投資家等が購入していました。

しかし、最近、めはしのきく都市銀行等は、国債の保有高を減らし始めているようです。

そこで、昨今は、問題なしとしない日本銀行(日銀)の国債購入が増え続けています。

既に、国債購入の25%に達しているようです。

日銀は、理論上は、いざとなれば、紙幣を印刷すればいいだけの話なので、無限に購入できます。

ある経済学者によれば、日本の負債が1,100兆円でも、資産があるから、大丈夫だという人もいます。

しかし、資産と言っても、道路・橋等売れるものでもないものばかりです。

あとは、某A合衆国等のこれまた国債等、実質的には、売るに売れないものばかりです。

売れば、某A合衆国等に怒られますし、へたをこけば、世界恐慌にもなりかねません。

又、日本国民の総資産が1,600兆円あるから大丈夫だという人もいます。

しかし、国と国民は、別物です。

いつから、国民が国の債務を返済する義務が生じたのでしょうか。

百歩譲って、そうだとしても、日本国民の総資産のほとんどは、郵貯・金融機関・保険会社等に預けられており、かなりの金額が、既に、国債に回っています。

更に、千歩譲ったとしても、そろそろ、膨れ上がりつつある日本の債務と日本国民の総資産は、イーブンになりつつあります。

日本国民の総資産のほとんどが日本の国債に行き渡っとしても、その後は、どうするのでしょう。

理論深い外国・外人が、日本国債を購入してくれるでしょうか。

よほど、利回り(金利)を上げないと、購入してはくれないでしょう。

日本円・国債が溢れ、暴落し、やがては、紙切れになるかも知れません。

そして、金利上昇です。

究極的には、ハイパーインフレです。

そうなると、金融機関は閉鎖され、新円切り替えになるやも知れません。

〇月〇日迄に、金融機関に、旧円1万円を持ってくれば、新円1円に交換してやる。

〇月〇日を過ぎたら、無効。

といったことが起こるやも知れません。

国民の財産把握・掃出し・借金棒引きの常套手段です。

今話題の国民総背番号(ナンバー)制もその布石かも知れません。

こういった話は、決して、SFの世界の話ではありません。

実際に、戦後の日本・ドイツ等は、同じことをやっています。

最近でも、ロシア・トルコ・アルゼンチン・ブラジル・ジンバブエ等でも、同様のことが起こっています。

インフレを想定した場合、長い目で見れば、現預金・債券等ペーパーマネーは必要最低限にしておき、実物資産(貴金属・不動産等)にしておくことです。

目減りする借入金を活用しておけば、尚、効果的です。

但し、目先、金利が上昇する可能性が高いので、できれば、なるべく長期の固定金利にしておくことです。

やむを得ず、変動金利の場合は、なるべく資金繰りに余裕を持たせておくことです。

通常、返済総額(支払金利+元金返済)は、5年毎に最大25%迄が上限(未払利息はたまる可能性もあり)ということになっているので、最悪、それでも耐えられるようにしておく等です。

やがては、インフレで、受取家賃・給料も上昇し、借入返済負担は軽減されていくので、その間を凌ぐのです。

【まとめ】

インフレを想定した場合、借入金を活用して、実物資産(不動産等)を保有しておくのが、最高の策となります。但し、金利上昇には留意して、なるべく、長期の固定金利にするか、資金繰りに余裕を持たせておくことです。

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