札幌:西11丁目駅近物件:トラブル、家賃・光熱費滞納、部屋損壊、夜逃げ
ある日、札幌から御中元が届きました。
賃貸管理会社さんのA社さんからかと思いきや、見知らぬ方からでした。
もしやと思い、A社さんに確認してもらったところ、札幌:西11丁目駅近物件の入居者の方からでした。
後にも先にも、入居者の方から御中元を頂いたのはこの一度だけです。
丁寧な方だなと感激しました。
しかし、単に変わっているだけだったのです。暫くして、A社さんからの電話。
その入居者さん。
部屋の前にお清めの塩を撒いたり、騒いだりして、他の入居者の方々とトラブルになり、退去させて欲しいという苦情が殺到しているとのこと。
更には、家賃の滞納(3ケ月分11万円)が始まり、おまけに、管理組合宛ての光熱費まで滞納し始めたのです(3万円)。
管理組合・建物管理会社側は、勝手に決めた管理規約とやらで、入居者の滞納光熱費は所有者が支払うことになっている、払わなければ訴訟だとまるで恐喝。
A社さんから入居者に対する電話・手紙・訪問による督促も効果なし。
配達証明付内容証明郵便による「賃貸借契約解約通知」も効果なし。
いよいよ少額訴訟・支払督促等の法的手続きかと考えました。
滞納家賃・光熱費はおろか、時代錯誤で入居者に過保護な日本では、下手をすれば、引越費用まで負担して、出ていってもらわなければならないはめにもなりかねません。
そんな矢先、A社さんからの電話。
「喜んで下さい!!入居者の方が退去されました。正確には夜逃げですが。」
A社さんが部屋に入って見てビックリ!!
とても人間が生息していた部屋とは思えず、まるで、牛や馬を飼っていたのかといった感じだったそうです。
写真を見せてもらいましたが、陶芸をやっていたとかで、部屋の中は、泥まみれ。
台所などは、戸も壊れてボロボロです。
強いて、不幸中の幸いと言えば、連帯保証人である入居者の御兄さん立会の元で、建物管理会社、賃貸管理会社A社さんとで、家具等の大きな残置物は廊下に出し、撤去したとのこと。
これも、連帯保証人、家族等誰も身寄りがいなければ、仮処分命令等、法的手続きを得なければ、残置物の撤去もできません。
これだけで、半年位は無駄になるようです。
そして、修繕・リフォーム。
並行して、連帯保証人である入居者の御兄さんへ滞納家賃・光熱費・修繕費用の請求。
連帯保証人に、部屋検証の立会をしてもらい、修繕費用を確定させようと思っていたのですが、何度もすっぽかされたのです。
そうこうしているうちに、入居シーズンの3月を過ぎてしまいました。
私は、見切りをつけ、修繕・リフォームを決行することに。
A社さんの見積もりは高く、40万円程度。
札幌等で賃貸管理委託を御願いしているB社さんに御願いして、特別に25万円程度で実施してもらいました。
やっとこさで、次の入居者募集。。。長い空室期間が続きました。
A社さんに交渉してもらっても、
「弟のことなんか知らん。」とか、
「滞納家賃はともかく、修繕費までは知らん。」とか、効果なし。
入居者と一緒で、電話・手紙・訪問、配達証明付内容証明郵便による督促も効果なし。
かといって、少額訴訟・支払督促等の法的手続きも時間・経費を考えればペイせず、それっきり。
その後も、札幌では、滞納は日常茶飯事。
なかば強制退去もありました。
入居者選定には充分留意し、連帯保証は兄弟はあてにならないと思っておくこと、トラブル、家賃滞納、管理組合の光熱費滞納には迅速に対応することが重要です。